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五月の雨

ただの雑記帳。描いた絵とか読んだ本とか考え事とか。

2016.12.6

日記

 

黒澤明の『羅生門』を観ました。

原作は芥川龍之介

内容は『藪の中』と『羅生門』にオリジナル要素を入れたような感じのもの。

恥ずかしながら、原作の『藪の中』は未読であります。

 

人間のエゴイズムをこれでもかってほどに描き出していて、面白かったです。

夫の目の前で男に手篭めにされた真砂が、夫に「何故自害しない」と問われてから、精神崩壊したように笑って、夫ならなぜ男を殺さない。それから自害しろと言えばいいのに!と憤慨するシーンが凄く恐ろしかったな。

 

 

真砂役の京マチ子さん、切れ長の瞳にふっくらした肌で独得の雰囲気を醸し出します。

特別顔貌が美しいわけではないけれど、妖しい色気があってとても魅力的でした。

ああいう女優さん、今はいない気がする。

 

羅生門』というだけあって、髪の毛を抜いてかつらを作る老婆が出ると思ってたのですけど、出ませんでした。

ちょっと楽しみだったんだけど、というか勝手に期待してたんですけど、老婆ではなく赤ん坊で下人のエゴイズムを描いていたので、これはこれでいいなあと思いました。